漆掻き4辺目。このところ晴れが続いていて天気は良い。
幹は少しだけ湿っている感じがして、カラカラではないか。これでも幹は乾いていると言うようだ。
葉は大きく展開している。でも黄色い葉が増えていて、風で落葉していた。花も落ちている。葉は栄養を作るけど、活動するのにエネルギーを消費する。水分が少なくなってくると葉を落とすから、この時期にしてはウルシにとって暑さが続いていたということか。
カマズリは3辺目と同様に少し横に広げる感じ。小さくちまちま削っていたら、「もっと思い切ってやっていい、面広くやる感じで」とアドバイスを受ける。ただ横にやりすぎることもよくなく、横の外樹皮の厚みはカンナのストッパーになるとのこと。なるほど。
4辺目のカンナは写真にもあるように指4本分が目安。3辺目を少し伸ばす感じ。今年は暑いので少し控えめに傷をつけるように心がける。
やることは3辺目と同じ感じ。繰り返しやって習熟度を高めていく。
3辺目よりも少し力を入れてやってみた。より深い傷をつけられたところもあったが、やりすぎて形成層がでてしまったところもいくつか。でも真ん中が浅いところもあったり。コンスタントに同じ深さで傷をつける難しさ。これで盛辺とか辺がもっと長くなるのだ。
また立ち位置の左側の辺がまっすぐ均等に傷つけられなかった(私は右利き)。カンナの角度もそうだし、カマズリの質やカンナの切れ味も重要だとわかった。
メサシは4辺目もいれず、ヘラ入れしていった。
最初は右も左もわかっていなかったが(9月頭、盛辺が終わる頃に差し掛かってもまだわかってなかった)、回を重ねるごとに自分のダメなところが少しずつ見えてくる。ヘラの角度はどうすべきか、タカッポの位置は。遠藤さんのを見て話して、タカッポはもっと幹に近づけてやるのがいいとわかった。
またカンナとヘラ入れのタイミングだが、初心者の僕の本数・ペースであれば、1本カンナ・ヘラ入れしたらその直前にやった木に戻って再度ヘラ入れするのでよさそうだ。その時も出てる漆を全部採るというよりは8割くらい採って次に進む。でないとスピーディーに進めない。5本ならなんとかなるが、将来的にもっと本数を掻くかもしれないことを考えると作業スピードもとても重要になってくる。
さて漆も一通り採り終えて振り返ってみると、3辺目と同じように傷が長い‥‥
漆は順調に採れたのか、45.2g/5本 採ることができた。感謝。また4日後の5辺目、よろしくお願いいたします。
(木村崇)