MENU
大鰐の漆掻き 6辺目(2024.6.30)

大鰐の漆掻き 6辺目(2024.6.30)

4日山(中3日)で6辺目を迎えた。朝5:00、少し肌寒いが晴れている。梅雨入りもしたがここまで天気には恵まれている。

カマズリはあまりしすぎないようしようと思っていたが、写真で見ると結果的にやり過ぎたか。特に樹皮が厚い太い木。厚く残しすぎるとカンナの入りが浅いし、できるだけ薄くしようとすると周りのところも含めた広い面積をやってしまう。

カマズリ前
カマズリ後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カンナは5辺目で総じて傷の長さを抑えられたので、6辺目は1、2cm伸ばしてOKとのこと。できるだけ傷はまっすぐ、傾きは水平に近くすることを意識する。カンナを入れる時は前の辺を基準・目安にしている部分もあるし、特に水平さは辺の長さが短いうちに修正しておかないと、後々厳しくなってくる。メサシは指一本分くらい入れた。

生きたり死んだり

ヘラ入れは、漆の出が思ったより少なかった(結果的には5辺目と同じくらいだった)こともあるのか、これまでで一番うまくいった気がした。ヘラの傾きを調整したり、無理に1回で掬い取ろうとせず、辺の前後2つに分けたり(6辺目という辺の短さで‥)。なによりタカッポの構える位置がよくなって、ヘラとタカッポの関係性、採るリズムがよくなったのかもしれない。それでもまだ漆をたくさんこぼして無駄にしているんだよな‥‥

 

 

(木村崇)