galleryCASAICO

弘前駅の裏側、城東口から歩いて10分ほど、住宅街にたたずむ黒い建物は一見何屋かわらない雰囲気。
中に入ると、カラフルで優美な、奥深い色の津軽塗パネルが目に飛び込んでくる。
galleryCASAICO（カサイコ）はうるし工房が併設されたgalleryショップで年に数回、絵画やファッションの展示会を企画開催すると同時に、若手職人の作る、創作魂が弾けるような津軽塗に出会うことができる場所。

約500枚に及ぶ津軽塗の見本板（手板）。津軽塗のバリエーションの豊富さに圧巻の説得力。見たい方は現在要予約。

店内に飾られているのは、
津軽塗研究者で漆芸家の藤田清正さんが手掛けた津軽塗の見本帳（手板）や、津軽塗ブランドKABAがプロデュースしたカラフルな津軽塗アートタイルの数々。
そのデザイン性を生かして制作をする若手職人のお椀や箸、アクセサリーなど、今の生活シチュエーションに馴染みながらも、ちょっと個性的な光を放つ作品も販売している。

併設しているうるし工房は、若い職人達がシェアするという珍しいスタイル。江戸時代の津軽塗を参考に日々制作に励む者、型にとらわれず自由に実験的に漆素材を扱う者、金継ぎと言われる陶磁器の修理を勉強する者など、切磋琢磨しながらそれぞれ活動している。タイミングがよければ、制作現場を見学することも可能だ。また、漆塗り教室も開講していて、1日体験や、自分で一から津軽塗を作れるコースもある。
https://www.instagram.com/kusaico/

うるし工房をシェアする木村崇宏さんの「点彩文ななこ塗椀」（左）と葛西彩子さんの「ななこ塗りブローチ」（真ん中）と「入れ子椀」（右）。　真ん中：「唐塗りFeatherネックレス」はbluehawk作。

左：うるし工房　　真ん中：CASAICO外観　　右：漆塗り教室の様子、変わり塗初級と金継ぎコースが超人気で、蒔絵コースが不人気。

galleryCASAICOは、お買い物だけではなく、漆素材の魅力を再発見でき、津軽塗を見て・学べて・感じる事の出来る場所でもある。現在、galleryショップは不定休なので、お買い物をする際は問い合わせてからが確実。

SHOPdata

gallery＆URUSHIstudio　CASAICO
住所　　　〒036-8093 青森県弘前市城東中央4-2-11
TEL 　　　0172-88-7574
営業日　現在不定休（要問合せ）11:00～17:00　2023年秋より常設予定

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